2014年12月23日火曜日

ボーフムで奮闘する田坂さん

本エントリは川崎フロンターレ アドベントカレンダー 2014の22日目として寄稿するものです。



田坂祐介がフロンターレからボーフムに移籍してもう2年半が経過しました。
2年半が長いか短いかは,受け止める個人によって大きく異なることと思います。

フロンターレに入団当初は,正直センスだけでプレーしてた。
それが3年目,4年目と出場を重ねていくうちに,魂のこもったプレーへと変化していった。
2011年の辛いシーズンを抜け,2012年の風間監督就任を迎えた頃には攻撃的中盤の要となっていました。風間サッカーへの順応も速く,全サポーターが安心して,信頼してプレーを見守れるようになっていました。

そんな矢先に発表された田坂さんのボーフム移籍。誰もが耳を疑いましたよね。
しかしそこは親心あふれるフロンターレサポーター。温かく,すっきりと,息子の夢を応援するかのように,気持よく送り出しました。





さて,ここからが本題。移籍したボーフムはブンデス・リーガと言えども2部だし,なかなか日本のテレビ放送がありません。ドイツに渡った田坂さんのプレーを追いかけている人は少ないと思います。

というわけで,この記事ではドイツ3年目年内最終戦を終えた田坂さんの現在地について考えていこうと思います。

2014/2015シーズンの田坂さんはここまでリーグ戦19節の全試合スタメン出場(7試合のフル出場),カップ戦2試合もスタメン出場しており,得点は3点,平均評価は3.61(1が最高評価、6が最低評価)となっています(参照)。
ブンデス・リーガに所属する日本人選手の平均評価を並べてみると以下のようになります。

内田篤人(シャルケ/1部)3.15
岡崎慎司(マインツ/1部)3.34
山田大記(カールスルーエ/2部)3.50
田坂祐介(ボーフム/2部)3.61
乾貴士(フランクフルト/1部)3.64
長谷部誠(フランクフルト/1部)3.65
香川真司(ドルトムント/1部)3.77
清武弘嗣(ハノーファー/1部)3.85
酒井宏樹(ハノーファー/1部)3.91
大迫勇也(ケルン/1部)4.00
細貝萌(ヘルタ・ベルリン/1部)4.07
原口元気(ヘルタ・ベルリン/1部)4.08
酒井高徳(シュツットガルト/1部)4.13
長澤和輝(ケルン/1部)評価なし

1部と2部での比較なので一概には言えませんが,結構高評価なんです。毎移籍期間には1部クラブからオファーが来てるようですし。ボーフムとの契約が終了する2014/2015シーズンオフには去就が注目されることでしょう。
※上記リンクで田坂さんの素晴らしさを語っている監督は2014年12月中旬に解任された

プレーの方はと言うと,フロンターレ時代の延長でドリブルと正確なキックを武器に戦っています。ブンデス2部はテクニックよりもフィジカルなリーグなので,田坂さん(に限らず他の日本人選手も)のテクニックが光ります。それに加えて,このリーグに来たことで培われたであろうフィジカルや打たれ強さ,泥臭さなど,随所に成長が見られます。

2014年内最終戦を終えて18チーム中11位と,チームは調子がいいとは言えないけど田坂さんは頑張ってるし,背番号10は伊達じゃない感じに貫禄出てきてます。ぜひ一度田坂さんのドイツでの勇姿をご覧あれ!
※年始の試合は2015年2月7日21時(日本時間)キックオフです。

以上,明日の @MkFR8 さんにバトンタッチ!

P.S. この記事を書き終わったあたりで田坂さんブログが更新されてました。年末は日本に帰ってくるそうです。毎回律儀な田坂さんなので,麻生グラウンドにも顔を出してくれることでしょう。

2014年12月1日月曜日

データで読み解く川崎のヨシト

初めての方もそうでない方も,こんばんわ,アンザイです。Twitterアカウントは @kanzmrsw です。
等々力に通って9年目(くらい),電光掲示板前2F席で(内に秘めた)熱狂を持ちつつ冷静に観戦するスタイルでフロンターレを見守っています。

さて,本エントリは川崎フロンターレ アドベントカレンダー 2014の1日目として寄稿するものです。

まず,アドベントカレンダーとはなんぞや? というところから始めましょう。ウィキペディアによると,
アドベントカレンダー(Advent calendar)は、クリスマスまでの期間に日数を数えるために使用されるカレンダーである。アドベントの期間(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)に窓を毎日ひとつずつ開けていくカレンダーである。すべての窓を開け終わるとクリスマスを迎えたことになる。
但し毎年変化するアドベントの期間に関わらず、実際には12月1日から開始し24個の「窓」がある場合が多い。アドベントカレンダーは、窓を開くと写真やイラスト、詩や物語の一編、チョコレートなどのお菓子、小さなプレゼント等が入っていることが多い。宗教色の強いものもあれば、単に娯楽用のものもある。
ということらしいです。これを模して数年前から流行っているのがIT系アドベントカレンダーです。こちらについては,その筋では有名な安藤幸央さんのこの記事が参考になります。

このIT系アドベントカレンダーに倣って企画したのが川崎フロンターレ アドベントカレンダー 2014です。フロンターレ関連ネタという縛りで,12月1日から25日までの25日間,リレー形式でブログを書いていこうというものです。この記事を書いている時点で参加を表明してくれた @tokainafb さん,@MkFR8 さん,@airwings17_2002 さん,@Fever_729 さん,@kanch_twit さん,@miyamai89 さん,@lovefro さん,@MAKIGAME_KF さん,@wolfmasa さん,@Fsuppo_BBA さん,本当にありがとうございます!
楽しんで書いていきましょう。
また,これを見て,自分も書いてみたい!と思った方は,ぜひエントリーしてみてください。フロンターレに少しでも関わりがあれば大丈夫です。よろしくお願いします。

では,本題に入りましょう。
本日のテーマは,川崎に加入して2年,その圧倒的な存在感で等々力に君臨し,2年連続得点王も目前の,我らが“川崎のヨシト”です!

1000ゴール!

2014年3月28日J1リーグ第5節名古屋グランパス戦でフロンターレは通算1000ゴールを達成しました。このゴールを叩き込んだのがヨシト。持ってます。

6年振りのゴール!

W杯の前哨戦としてアメリカ合衆国タンパで行われた2014年6月6日のザンビア戦,土壇場で3-3と追いつかれるも,更に土壇場で相手を突き放すゴールを決め,2008年11月13日のキリンチャレンジカップ シリア戦以来2031日振りのゴールとなりました。

10年振りのハットトリック!

2014年9月23日J1リーグ第25節大宮アルディージャ戦,カルビーさまの看板を蹴って2試合の出場停止が明けて先発出場したヨシトは,前半から躍動。特にハットトリック達成となった3点目は,DFを引き連れながらもボディバランスを崩さず,GKの頭上を射抜く圧巻のゴールでした。このハットトリックは,セレッソ時代の2004年9月19日J1リーグ2ndステージ第5節ジェフ市原(現ジェフ千葉)戦以来3656日振りの,自身2度目のハットトリックとなりました。3656日振りのハットトリックは,間隔として最長記録です。

J1通算300試合出場達成!

2014年10月18日J1リーグ第28節ガンバ大阪戦にてヨシトはJ1通算300試合出場を達成しました。まだまだ現役で行けそうなので,350試合,400試合と積み重ねて行ってほしいですね。もちろんフロンターレで!

2年連続得点王!(の予定)

2013年は26ゴールの独走で自身初の得点王,2014年はここまで16ゴールで得点王レースのトップに立っています。まだまだ未知の存在だった2013年から打って変わって2014年,前年の実績から厳しいマークに晒されたり,W杯の疲れなどからチャンスが少なくなってはいますが,それでも得点王争いを演じるヨシトは本当にすごい。ちなみに2年連続得点王を取ったのは2009 - 2010の前田遼一(ジュビロ磐田),2010 - 2011のケネディ(名古屋グランパス)ですが,2年連続単独で得点王となったプレイヤーはいままで居ません。

最後に

等々力で毎試合観戦している熱心なサポーターの皆さん,今年のヨシトの活躍に物足りなさを感じませんでしたか? その辺りのもやもやっとした気持ちを,最後にデータで検証したいと思います。

2013年の得点の下の通りでした。
J1 26点
ナビスコ杯 4点
天皇杯 3点
合計33点

2014年はこんな感じ。
J1 16点
ナビスコ杯 2点
ACL 1点
合計19点

これを,ホーム,アウェーに分けてみるとどうでしょう。

2013年
J1 ホーム 19点(うち1点は国立) アウェー 7点
ナビスコ杯 ホーム 3点 アウェー 1点
天皇杯 ホーム 3点
合計 ホーム 25点 アウェー 8点
ホーム率 76%

2014年
J1 ホーム 8点 アウェー 8点
ナビスコ杯 ホーム2点
ACL ホーム 1点
合計 ホーム 11点 アウェー8点
ホーム率 58%

数字で表せばよく分かります。ホームでの得点が少ないんです。更に,ホームゲームに限って言えば,2013年は8度の決勝ゴールを決めたのに対し,2014年はわずか3度。今年は勝利に直結するゴールが少なかったですね。

まあそんなことを言っても得点王。フロンターレのエースはヨシトを置いて他にはありません。来年もばしばし得点を取って,ぜひフロンターレに初タイトルを! そして3年連続(まずは2年連続だけど)得点王目をよろしくお願いします!

以上,“データで読み解く川崎のヨシト”でした!

明日はやさしいイラストで大人気,「とかいなフットボール」の @tokainafb さんにバトンタッチです!

P.S. ヨシトはあと1点取ると,とある記念ゴールになります。YOSHI METERアプリでぐりぐり設定を変更して探してみてね。

2014年8月26日火曜日

Kリーグを観よう!

Kリーグといえばお隣,韓国のプロリーグである。
僕が初めてKリーグを意識したのは2007-2008年に川崎フロンターレに在籍していた,小さなファンタジスタ大橋正博が,フロンターレ退団後Kリーグの江原FCに移籍したときだと思う。

当時は殆ど観る手段はなく,インターネットを介して情報を集めるにとどまっていた。
それから数年して2010年に鄭大世がVfLボーフム(当時ブンデスリーガ2部)に移籍した際,観たいと思って色々調べた結果,ニコニコ動画やFC2 Live,Justin.tv(サービス終了)などを通して試合を観ることができると知り,Kリーグもちまちま観るようになった。

そして2014年夏前くらい,それまで韓国のバスケットボール,野球の放送をYouTube Liveで行っていたspotvがKリーグの中継を始めた!!

https://www.youtube.com/user/spotv

ここはライブ中継もやるし録画も公開するので,時差がないためJリーグなどと時間のかぶりやすいKリーグの試合も,録画で楽しむことができます。すばらしい。

現在Kリーグで活躍する日本人はエクスデロ・セルヒオだけですが,過去Jリーグで活躍した韓国人選手やブラジル人選手なども在籍しているので楽しめるはずです。応援しているクラブに過去に在籍した選手とACLで当たるかも!となると応援したくなっちゃいますよね。

ちなみに,私の応援する川崎フロンターレは来年もACL出場権を十分に狙える位置につけています(これを執筆時4位)。そして,先にも名前を挙げた鄭大世の所属するKリーグクラシック水原ブルーウィングスもそこを狙える位置(執筆時3位)なので,期待!

2014年1月4日土曜日

年末年始に観た映画まとめ

年末年始,いくつか映画を観たので忘れないために。
  1. UNITED
    マンチェスター・ユナイテッドのミュンヘンの悲劇を描いた物語。
  2. 愛について、ある土曜日の面会室
    やり切れない感じ。
  3. 沙羅双樹
    希望に満ちたはなし。
  4. コッホ先生と僕らの革命
    異文化享受ってどういうことか,サッカーを通じて知る。子どもたちは正直だ。
  5. Like someone in love
    現実にありそうなはなし。
  6. ハルフウェイ
    北乃きいの殺人的かわいさ。男子高生には味わえない種類の青春。
  7. カナリア
    悲しいはなし。
  8. バグダッド・カフェ
    人って分かり合える。些細な事からだって。